鉄マンガン重石 Wolframite |
名前(和名) | 鉄マンガン重石(鉄重石・マンガン重石) |
名前(英名) | Wolframite(Feberite・Huebnerite) |
分類 | タングステン酸塩鉱物 |
化学組成 | (Fe,Mn)WO4 |
結晶系 | 単斜晶系 |
硬度 | 5.0〜5.5 |
比重 | 7.0〜7.5 |
色 | 黒色 |
外観 | 亜金属光沢、短冊状、板状、柱状 |
劈開 | 明瞭{010} |
条痕 | 黒色 |
適用 | |
鉄マンガン重石は、最も重要なタングステン鉱石です。タングステン 鉄マンガン重石((Fe,Mn)WO4)中の鉄とマンガンは互いに置換して連続固溶体を形成しています。鉄分が80%以上のものを鉄重石、マンガンが80%以上のものをマンガン重石、その中間のものを鉄マンガン重石と呼びます。 タングステンは、電球のフィラメントのほか、特殊鋼として大砲や銃、精密工作機械などに使用される金属です 鉄マンガン重石は、ペグマタイトや気成鉱床中に主に産出します。我が国でも、かつては兵庫県の明延鉱山や茨城県の高取鉱山などで産出しましたが、現在は全て閉山しています。世界的にも、中国、ボリビア、ポルトガルなどで産出しますが、鉄マンガン重石を産出する稼働中の鉱山は、数少なくなっています。 英名(Wolframite)の由来は明らかではありませんが、中世ヨーロッパの錬金術の言葉(wolf rahm:錫を製錬するときに発生するもの)に由来するとも言われています。日本名の重石は、タングステンの鉱石の意味です。 |
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