菱鉄鉱(シデライト) Siderite |
名前(和名) | 菱鉄鉱(りょうてつこう:シデライト) |
名前(英名) | Siderite |
分類 | 炭酸塩鉱物 |
化学組成 | FeCO3 |
結晶系 | 六方晶系 |
硬度 | 3.75〜4.25 |
比重 | 3.96 |
色 | 黄褐、灰褐、赤褐、灰、黄灰など、真珠光沢 |
外観 | 菱面体、板状、柱状結晶、繊維状、魚卵状、球状 |
劈開 | 完全{1011} |
条痕 | 白 |
菱鉄鉱は、鉄(Fe2+)の炭酸塩鉱物です。Feを、マンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)が置換して、菱マンガン鉱、菱苦土鉱と固溶体を形成し、カルシウム(Ca)とも置換して固溶体を形成します。 冷たい酸には難溶ですが、高温の酸には溶解して二酸化炭素を発生します。 頁岩や粘土層中に層状の堆積物として産出するほか、熱水鉱床の脈石鉱物、熱変成堆積岩中など多様な産状を示します。 英名は、ギリシャ語sideros(鉄)に由来します。鉄の鉱石として磁鉄鉱や赤鉄鉱石が多用されますが、古代では精錬処理が容易な菱鉄鉱が、多く利用されていたと言われます。近代でも、ヨーロッパで製鉄を目的とした菱鉄鉱の採掘が行われていました。 |
|
|
|