ミメット鉱 Mimetite |
名前(和名) | ミメット鉱(黄鉛鉱) |
名前(英名) | Mimetite |
分類 | 砒酸塩鉱物 |
化学組成 | Pb5(AsO4)3Cl |
結晶系 | 六方晶系 |
硬度 | 3.5〜4 |
比重 | 7.1〜7.3 |
色 | 黄色、黄褐、橙、黄緑、緑、無色、白 |
外観 | ガラス光沢、粒状 |
劈開 | 不明瞭 |
条痕 | 白 |
適用 | |
ミメット鉱は、緑鉛鉱(Pb5(PO4)3,Cl)の燐(P)が砒素(As)に置き換わったもので、緑鉛鉱と同様に鉛鉱床の上部の酸化帯に出来る二次鉱物です。 緑鉛鉱の鉛(Pb)がカルシウムに置き換わると、燐灰石(アパタイト:Ca5(PO4)3Cl)なります。また、ミメット鉱や緑鉛鉱の砒素や燐が、バナジウムに置き換わるとバナジン鉛鉱(Pb5(VO4)3,Cl)になります。 このように、燐灰石、緑鉛鉱、バナジン鉛鉱、ミメット鉱は、よく似た化学組成と結晶構造を示し、互いに置換して燐灰石グループを形成しています。 燐灰石グループの鉱物は、綺麗な色調と形状を呈することが多く、ミメット鉱も、その一員として収集家に人気のある鉱物です。 英名は、ギリシア語のminetes(模倣、偽物)に由来します。これは、緑鉛鉱に似ているためと言われますが、すこし可哀相な気がします。和名は黄鉛鉱ですが、あまり使われません |
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