ラベンダー石 Lavendulan |
名前(和名) | ラベンダー石(ラベンジュラン) |
名前(英名) | Lavendulan |
分類 | 砒酸塩鉱物 |
化学組成 | NaCaCu5(AsO4)4Cl・5H2O |
結晶系 | 斜方晶系 |
硬度 | 2.5 |
比重 | 3.0〜3.5 |
色 | 青色〜青緑色 |
外観 | ガラス〜ろう状光沢 膜状、繊維状〜板状集合体 |
劈開 | 明瞭 |
条痕 | |
適用 | |
ラベンダー石は、銅と砒素の化合物で、ナトリウム・カルシウムを含み、銅Cuの一部は亜鉛Znと置換することがあります。薄い被膜状や、微少な繊維状〜板状集合体の結晶として産出します。 産地および産出量の少ない希産種ですが、鮮やかな青緑色の色調はコレクターに高く評価されています。 色調の鮮やかさと名前の由来について、「楽しい鉱物図鑑2」に以下のようなエピソードが紹介されています。 「1937年にドイツのアナベルグ産のものをドイツの鉱物学者ブライトハウプトがLavendulanと命名したが、それとはべつに1877年にチリ産をアメリカのゴールドスミスが同じくLavendulanと命名した。1956年にフランスのギューマンが両者を同一種と判定した。 (中略) 2人の鉱物学者がそれぞれの色彩感覚から名付けた鉱物が同一だったことは喜ばしい。鉱物研究者は色彩感覚もたしかでないといけない。」 (楽しい鉱物図鑑2、p131から引用) |
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