長 石 類 Feldsper |
名前(和名) | 長石 |
名前(英名) | Feldsper |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | (Ca,Na,K,Ba)Al2Si2O8 |
結晶系 | 単斜晶系、三斜晶系、斜方晶系 |
硬度 | 6〜6.5 |
比重 | 3.0〜.3.6 |
色 | 白、桃色 |
外観 | ガラス光沢 |
劈開 | 完全 |
条痕 | 白色 |
適用 | |
長石は、たいていの岩石に含まれ、成分や産状が多様なことから、古くから岩石学及び鉱物学の分野で、成分や成因の研究の対象なっている鉱物です。 長石は、灰長石成分(Ca:Ab)、曹長石成分(,Na:An)、正長石成分(K:Or)、バリウム長石成分(Ba:Cn)を、端成分とする固溶体を形成しますが、バリウム長石の産出はまれで、通常はAb-An-Orの三成分固溶体となっています。 Ab-An-Orの三成分固溶体中、Ab-Or間の固溶体をアルカリ長石、Ab-An間の固溶体を斜長石と呼びます。Ab-Orの固溶体はほとんど存在しません。アルカリ長石は、高温では連続固溶体ですが、常温ではAb、Orに富む端成分のものしか存在しません。Ab(Ca)に富むものをソーダ長石、Or(K)に富むものをカリ長石と呼びます。 また長石は、温度や圧力などの生成条件により複雑な多形(同質異像)を示します。カリ長石には高温サニディン・低温サニディン・正長石(以上は単斜晶系)・微斜長石(三斜長石)があり、曹長石は高温・低温曹長石の2形があります。 カリ長石中に曹長石の細かな結晶が層状に挟まれていることがあり、挟存する曹長石の結晶が肉眼で識別できるほど大きく、光の干渉が生じるものを月長石(ムーンストーン)と呼びます。また、微斜長石のうち、緑色ないし青色を呈するものを、アマゾナイト(天河石)と呼びます。 英名Feldsperは、花崗岩上の耕作土(feldt)のなかで光る(spar)鉱物であることから、命名されたものです。 |
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