ブルガリアの鉱物 Bulgaria minerals |
ブルガリアは、バルカン半島に位置し、東は黒海に面し、西にセルビア、マケドニア、南はギリシャ、トルコ、北はライン川を国境としてルーマニアと接し、国土のほぼ中央部を、バルカン山脈が東西に伸びています。 ブルガリアは、鉱産資源の豊富な地域です。北西部のモンタナ州に位置するチプロフツィ(Chiprovtsi)は、ローマ時代から金、銀、銅、鉄などの採掘が行われ、中世にはドイツから鉱山の職人が入植して鉱業及び鍛冶の拠点として栄えました。バルカン山脈の南山麓のプロブディフ(Plovdiv)地方や、ギリシャ国境近くのマダン(Madan)地方は、亜鉛や鉛などの鉱山が古くから稼働し、亜鉛や鉛の重要な産出地でした。 第二次世界大戦後、ソ連経済の中で稼働していたこれらの鉱山は、ソ連崩壊に伴う資金運営の悪化で、ほとんどの鉱山が閉山しました。しかしながら、その後のブルガリア経済の復興に伴い、多くの鉱山が再稼働しています。チプロフツィ地方では、大規模な蛍石の鉱脈が見つかり、電子産業に重要なフッ化水素の原材料としての蛍石の採掘が期待されています。 |
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