緑 閃 石
Actinolite
名前(和名) 緑閃石 (アクチノ角閃石、アクチノライト)
名前(英名) Actinolite
分類 珪酸塩鉱物
化学組成 Ca2(Mg,Fe)2Si8O22(OH)2
結晶系 単斜晶系
硬度 5〜6
比重 3.0〜3.2
緑色、
外観 ガラス光沢、柱状、針状、繊維状
劈開 二方向に完全
条痕 白色
適用
 緑閃石は、緑色片岩など変成度の低い変成岩に多く産出する変成鉱物です。緑簾石、緑泥石、藍角緑石などとともに産します。
 化学組成Ca2(Mg,Fe)2Si8O22(OH)2で、MgとFeはほとんど完全に連続置換し、マグネシウム(Mg)の多いものを透角閃石、鉄(Fe)の多いものを鉄角閃岩と呼びます。
 変成岩中に柱状、針状、繊維状など多様な産状で産出します。非常に微細な繊維状の結晶が密に集合し塊状になったものは「軟玉」と呼ばれ、ひすい輝石からなる「硬玉」とともに珍重されます。
 日本では、四国、紀伊半島、関東に帯状に分布する三波川変成帯や、北海道の神居古潭変成帯などで結晶片岩中に産出します。ヨーロッパでは、オーストリアのチロル地方などで繊維状〜毛状の結晶が緑簾石、緑泥石とともに産出します。 
 英名(Actinolite)は、大型の結晶が放射状に集合して産出することがあることから、光線に相当する「aktis」というギリシャ語に由来します。
 


商品番号 ACT8602
標 本 名 緑閃石・緑簾石
(アクチノライト・エピドート)
産  地 Knappenwand, Unter Sulzbachal, オーストリア
サ イ ズ 30×15×10mm
価  格 ¥8,600
説  明 濃緑色の繊維状の緑閃石(アクチノライト)が緑色の緑簾石(エピドート)に付いています。
本産地は、古くは宝石級のエピドートを産出しました。落ち着いた色調と雲のような不思議な形状が、とても魅力的で可愛い標本です。