魚類の化石 Fish |
魚類は、約4億年前に出現しました。古生代デボン紀(約4〜3.5億年前)は、魚類が大いに栄え進化した時代で、魚類の時代といわれます。 最初の魚類は、堅い背骨を持たず頭部から胸部が甲皮で覆われた甲冑魚と呼ばれる魚です。甲冑魚類の初期のものは、顎の無い無顎類でしたが、顎のある板皮類となり、デボン紀の中頃から、原始的な鮫の仲間(軟骨魚類)が現れ、デボン紀の終わりころには、堅い背骨を持った硬骨魚類が現れました。 鮫類や硬骨魚類は、水中で活発に泳ぎ、それまで繁栄していた三葉虫などの無脊椎動物を圧倒して水中の覇者となり、海水だけでなく淡水域へも生活圏を広げていきます。 一方地上では、シルル紀(約4.3〜4億年前)に植物が上陸し、石炭紀(約3.5〜2.8億年前)になると、シダ類が地上で大い繁茂し大森林を形成するようになります。この時代の植物の化石がヨーロッパの炭田を構成する石炭層で、石炭紀の名前の由来です。 地上の植物の光合成作用により陸上の酸素量が十分になると、魚類のなかで乾燥に強いものが、陸上にあがり両生類へと進化していきます。 |
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